岩井田治行の『くまのアクセス上手♪』

興味を持った本と映画のレビューとイラストを描く♪

かなり良く出来たフランス製ミステリー♪

 

 

 

アストリッドラファエル

文書係の事件録

毎週日曜日 後11:00 NHK総合 放送中

 

百均の色画用紙 クリーム

鉛筆 ホルベイン透明水彩ガッシュ

 

 

フランスで大人気のテレビドラマが日本でも人気だ。

すでにシーズン1~3は放送済みで、今回はシーズン4である。

 

おフランスのTVドラマというのは本当に久しぶり。

私が小学生の頃は国産のTVドラマは少なく、

外国TVドラマが花盛りだった。

 

ララミー牧場』や『コンバット』などの懐かしい作品を思い出す。

たまにイギリスのTVドラマが放映されたが、

私が記憶する限り、フランスのTVドラマは1本だけだった。

タイトルは忘れたけど、

ルーブル美術館に関係するミステリーだったような記憶がある。

 

最近の海外ドラマはよく知らないのだが、

『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』という

フランスのTVドラマがあったようだ。

日本でも結構フランスのTV作品が放映されているのだろうか?

 

 

 

アストリッドラファエルとは、

アストリッド・ニールセンラファエル・コストという2人の女性の名前。

この2人のバディ物である。

 

ラファエル・コストはパリ警視庁の警視。

いわゆるはみ出し刑事である。

かなりがさつな所があるが女性らしい繊細さも併せ持つ。

 

このコスト警視がある日、

犯罪捜査局の文書係として働く一人の職員に注目する。

それがアストリッド・ニールセンという自閉症の女性だ。

 

アストリッドは警察官ではない。

ただの文書係だが、警察官だった父を通して、

犯罪資料から事件の真相を解き明かすことを覚える。

その能力が半端なく優れていたのだ。

 

コスト警視はアストリッドの能力に惚れ込み捜査協力を依頼。

こうして型破りな警視と自閉症の文書係というコンビが誕生する。

 

このドラマの見どころは、

緻密な構成によるミステリアスな物語を演じる2人の女優である。

 

コスト警視を演じるロラ・ドベールのおおらかで愛嬌のある演技と

常に沈着冷静に論理で物を考えるアストリッド役のサラ・モーテンセン

 

特にサラが演じるアストリッドは秀逸だ。

吹き替えを女優の貫地谷しほりさんが担当しているが、

本人とはわからないほど声が様になっている。

貫地谷さんはこの声で声優アワードの賞を受賞しています。

 

www.youtube.com『アストリッドとラファエル』

 

自閉症を扱った有名な映画に『レインマン』がある。

ダスティン・ホフマンの熱演が印象深いが、

ホフマンの演技は大げさすぎて、私には少しシンドイ。

 

それに比べてサラ・モーテンセン演じるアストリッドは地味だが

どこかにいそうな等身大の人間という感じで好感が持てる。

もちろん演技なので作ってはいるのだが、

とてもチャーミングな女性像を創作することに成功している。

 

このアストリッドを観ているだけでも楽しいが、

素顔のサラ・モーテンセンは全くの別人だ。

演技力のある女優さんなんでしょうね。

www.youtube.com『ロラ・ドベールとサラ・モーテンセン』NGシーン

 

物語はかなり複雑なので集中して観ていないとわからなくなる。

私なんか毎回わからなくなるのでメモを取りながら観ています♪

 

本筋と並行して進むサイドストーリーも魅力的。

アストリッドに恋人が出来ます。どうなるんだろう?

最近では子供を預かることになったようで、

この子とアストリッドの関係もどうなるんだろうか?

 

未見の方は是非一度ご覧ください。

面白いですよ♪

 

 

 

岩井田治行コミックス